基礎伏図の書き方

梁伏図まではできました。
次は、土台伏図と行きたいのですが、土台は基礎の上に施工されますので、先に基礎伏図を書きます。
ただし、基礎伏図も土台伏図が出来て土台固定用アンカーボルトの位置が決まるまでは完成しません。
布基礎の位置や開口部・人通口までの決定となります。

 

現代の施工では、基礎パッキンの使用により通風孔などを設けない住宅が増えていますが、考え方を学ぶために今回は通風孔を設ける施工方法としました。

 

では、基礎伏図から書いていきましょう。

 

まずは、平面図から間仕切りを書き写します。

 

基礎伏図の書き方 1

001-39 基礎伏図の書き方 1

 

平面図の間仕切りを書き写した図面には、柱の位置を×印を記入します。
これをもとにして、すべての間仕切りに布基礎を書きます。
そして、外部内部の開口部(窓や出入り口)をわかりやすく表示をします。

 

基礎伏図の書き方 2

001-40 基礎伏図の書き方 2

 

ここまでが、上記の図です。

 

ここで、余分な布基礎を消していきます。
余分な部分とは、土台に荷重がかからない部分をいいます。
この平面図では、押入の建具部分、内部の出入口部分、玄関の上がり框部分があります。
しかし、内部の補強になるような布基礎は消してはいけません。
平面図の通りでいえば、り通り、五通りです。

 

基礎伏図の書き方 3

001-41 基礎伏図の書き方 3

 

今回は、床の間框下、押入建具、和室の踏み込み、トイレ出入口、洗面脱衣出入口、浴室入口、玄関框の各布基礎を消していきます。
また、五通りは、り-わ通りまでは補強の意味で布基礎を入れます。

 

基礎伏図の書き方 4

001-42 基礎伏図の書き方 4

 

上図が、余分な布基礎を消し、必要な基礎を追加した図です。

 

 

この図に、外部の通風孔、内部の通風を兼ねた人通口の位置を決めていきます。

 

基礎伏図の書き方 5

001-43 基礎伏図の書き方 5

 

外部の通風孔は、サッシなどの開口部の下が最適です。筋交いもないし土台に余計な荷重はかかりません。
外部で注意しなければならない場所は勝手口など、外側に土間などが来る場合です。

 

内部の人通口も開口部の下が最適です。
人通口は、白蟻防蟻の再工事や配管のメンテナンスなど、将来床下に入らなければならない場合にそなえ、すべての床下に行けるように配置します。

 

図面では、大きな円弧が開口部、小さな円弧が通風孔や人通口を示しています。

 

行き来を考慮するなら、「三通り に-へ」、「へ通り 五-七」の布基礎にも人通口がほしくなりますが、床下点検口をそれぞれ、洗面脱衣と和室8帖に設けることで、今回は設置しません。

 

ここまでの図面が下図です。

 

基礎伏図の書き方 6

001-44 基礎伏図の書き方 6

 

 

ここに、床下の点検口、又は床下収納庫(ボックスを外せば、床下点検口になります)、コタツ、畳下の点検口部を配置します。
今回は、キッチンに床下収納庫、洗面脱衣に床下点検口、和室4.5帖はコタツ、和室8帖は畳下収納庫、畳下点検口としました。
土台伏図内に大引や床束を記入する際に、これらの情報が必要になります。

 

太い矢印は、水回りの各種配管になります。配管類は内部から最短で外部に出すことがベストだと思います。

 

基礎伏図の書き方 7

001-45 基礎伏図の書き方 7

 

床下の配管ですが、敷地が狭く外部に配管が設置できない場合は内部で引き回すしかありません。
この時注意してほしいのは、配管類が人通口をふさいで、メンテナンス等の時に行き来できない場合が発生することがあります。

 

下図が、床下配管を業者任せなどにした場合に起こる配管位置です。
人通口に配管を通したり、人通口に並列に配置してふさぐような場合です。

 

設計者は、配管類の位置まで配慮してほしいものです。

 

基礎伏図の書き方 8

001-46 基礎伏図の書き方 8

 

図中の丸印部分の人通口などが、通れなくなっています。

 

また、このような配管の配置ですと、せっかく設けた床下点検口が用を足さなくなってしまいます。どちらの図も建物の南側の基礎に行けなくなっています。(基礎伏図の書き方8の下の配管図)
和室にも点検口を設けていますが、和室4.5帖やLDK側には、廊下側の配管が邪魔になっていけなくなっています。

 

床下は通風を考慮するだけでなく、メンテナンス時の事も考えて配管類や点検口の位置を配置してください。
和室に点検口を設ける場合は、部屋の中央に設けるようにしてください。壁側は物を置く場合が多いので注意してください。

 

*基礎伏図の書き方はここで終了します。
 土台伏図を完成させた後に、土台を止めるアンカーボルト配置をして完成させます。

 

 ここでは、基礎立ち上がりと、通風孔、人通口の検討しかしていません。
 基礎の形状も、べた基礎や逆T字型の基礎などがあり、基礎廻りの各高さやポーチ周りの高さなどまだまだ書きたいことはあります。
 しかし、それらは別の機会に譲るとして、今回はここまでとします。