各スケッチ図

最初に、2階の間仕切りスケッチを描きます。

 

2階柱を黒の丸印、2階間仕切りを黒線で描きました。

 

002042階建て2階間仕切りスケッチ

002‐04 2階建て 2階間仕切りスケッチ

 

 

1階の間仕切りスケッチも描きます。

 

この図面には、1階柱(赤の×)、1階間仕切り(赤の2重線)と2階柱(黒丸)、2階間仕切り(黒の線)の両方を描きます。

 

これは、柱や間仕切りの重なり具合、梁の書き方を検討するためです。

 

002052階建て1階間仕切りスケッチ

002-05 2階建て 1階間仕切りスケッチ

 

この図面を見ますと、2階の間仕切りと1階の間仕切りの重なりが少ないです。

 

しかし、伏図の描き方のためには、総2階建てなど1階間仕切りと2階間仕切りの重なりの良い建物では、あまり勉強にはなりません。
今回のようにかなり重なりが悪い建物で伏図の書き方を検討したほうが、勉強になると思います。

 

書籍 「安全な構造の伏図の描き方」の中で説明されている、柱直下率と壁直下率を調べてみましょう。

 

 柱直下率とは
 1階柱と重なる2階柱本数 / 2階柱総数  単位%

 

 壁直下率とは
 2階間仕切りが1階間仕切りと重なる長さ / 2階の総壁長さ 単位%

 

この2階建ての建物の「柱直下率」は 
 1階柱と重なる2階柱本数=8本
 2階柱総数=32本
 柱直下率=8/32=25%

 

「壁直下率」は
 2階間仕切りが1階間仕切りと重なる長さ=15
 2階の総壁長さ=52
 壁直下率=15/52=28.8%

 

同書籍内に

 

 「壁直下率が50%以下の物件は、柱直下率の改善がむずかしい場合が多い」

 

と記述されています。

 

まさしく、この建物では改善の余地はほとんどありません。

 

また、梁の最大スパンが2間までであり、梁の掛け方が単純であれば、不陸等の問題が多発するとは思いません。

 

ただし、梁成をケチらず少し大きめに指定したほうがいいでしょうし、場合によっては集成梁を使用することも考えましょう。

 

2階の桁レベル図

2階小屋梁のための桁レベルを決めます。

 

00206 2階建て 2階小屋桁レベル

002-06 2階建て 2階小屋桁レベル図

 

立面図から、2階の小屋梁組の桁レベルを決めます。

 

立面図を見れば「三通り」、「八通り」が「漢数字通り」の桁レベルです。「二通り」は屋根をそのまま葺き下げています。

 

この桁を下げることを、「桁下がり」、「母屋下がり」といいます。

 

また「いろは通り」は、「に通り」、「を通り」が桁レベルになります。

 

「漢数字通り」は棟木と同じ方向になります。「三通り」、「八通り」は軒桁とも呼ばれ、この方向を「桁行き方向」、「桁行き」、「桁方向」などといいます。

 

また、「いろは通り」は桁に掛ける梁方向になるため、「梁間方向」、「梁間」などといいます。

 

 

桁下がりの部分で注意しなければいけないのは、筋交いの配置や計算の時です。

 

特に「二通り」に配置される筋交いは、「三通り」以下への力が伝わりにくいので、「二通り」にかかる屋根荷重を支える筋交いと割り切ったほうがいいでしょう。

 

また「へ通り」、「ぬ通り」の筋交いは桁レベル(桁の高さが)低いため、少し割り引いて考えたほうがいいでしょう。

 

管理人は、桁下がりの面積を含んで筋交い計算をして、筋交いの配置は「三‐八通り」、「に‐を通り」の範囲で計画します。

 

桁下がり部分の筋交いは、この部分のためだけの筋交いとして配置します。